6年生:県美術館出前授業
2020年11月19日 20時18分6年生は5時間目に、愛媛県美術館の出前授業で「対話型鑑賞で真鍋博を楽しもう」という事業を行いました。
県美術館から、学芸課担当係長の鈴木さんがおいでてくださり、「対話型鑑賞」について説明した後に、1枚の
写真を見せて「これは何に見えますか」と質問しました。子どもたちはじっくり見て、感じた意見を言いました。
こどもたちは「何かが生えているように見える」とか、「キノコに見える」、「卵に見える」、「穴から何かが
出てきているように見える」、「気持ち悪いと感じた」、など自由に意見を述べていました。鈴木さんは、「そう
見える根拠を言ってください」と説明を求めました。子どもたちは一生懸命、言葉にしていました。
実はこの写真は、魚の「スズキ」の歯だそうです。喉の奥の上下にあるそうです。この歯で、どんな物を食べて
いるのかも想像させていました。この問いにも想像力を働かせて、色々な意見を述べていました。
次に、1枚の絵を見せて「何に見えるか」と問いかけました。子どもたちは、じっくりと見てから、「大きな魚
が小さい魚を食べている」とか、「逆に吐き出している」、「助けようと噛みついている」、「しっぽが魚じゃな
いので、恐竜ではないか」など、とても自由な発想で話していました。その理由も考えて言葉にしていました。
「対話型鑑賞」というものを初めて見ましたが、子どもたちの自由な発想を引き出し、活発な意見交換ができる
素晴らしい活動でした。授業にも取り入れたい手法だと感じました。
鈴木さんは、「絵は見る人によって感じ方が違う、自由に感じてかまわない」とおっしゃっていました。
実はこの絵は、新居浜市出身のイラストレーターである「眞鍋博」さんという方の作品でした。真鍋さんは、
独特の感性で多くの作品を残されました。SF作家でショートショートの手法を完成させた「星新一」さんの
本の挿絵を描いていることでも有名な方です。
現在愛媛県美術館で、没後20周年の節目として、「眞鍋博回顧展」を開催しています。ぜひご覧ください。